当院では患者さまに負担の少ない歯周内科治療をはじめ、さまざまな治療法をご用意しております。
歯周内科治療は、飲み薬を使って歯周病菌を殺菌し、それから歯周病の治療を行います。薬を使うと痛みが少なく、短時間で治療ができるため、患者さまの負担を軽減できます。具体的には次の流れで行います。
位相差顕微鏡。歯周病菌の検査に使います
歯周内科治療のスタートは、精密な検査を行い、お口の状態を正しく把握することです。具体的には、位相差顕微鏡を使った検査やリアルタイムPCR検査(歯周病原菌DNA検査)を通して、歯周病発症の原因とされる「レッドコンプレックス」を含む4種の歯周病菌の数や様子を詳しくチェックします。
※この他、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の検査、お口の写真とレントゲン撮影、歯の動揺(グラつき具合)の検査なども行います。
リアルタイムPCR検査(歯周病原菌DNA検査)では、歯周病発症に深い関係があるとされている「レッドコンプレックス」を含む4種の歯周病菌を検査します。
検査の方法は簡単で、歯と歯ぐきの間にペーパーポイントと呼ばれる細い「こより」のようなものを入れて、約30秒間、歯肉溝滲出液(歯ぐきからにじみ出る組織液)を吸い取るだけです。痛みを感じることはなく、かつ短時間で済むので、安心してください。
内服薬の処方
【1】の検査の結果わかった歯周病菌の種類に応じて、一番効果の高い内服薬を処方します。この薬によって歯周病菌を除菌します。
お口の中のカビ菌は、歯周病を悪化させるため、【2】と並行してご自宅でカビ菌用の歯磨き剤を使って歯磨きをしていただき、カビ菌の除菌を行います。
内服薬の除菌効果で、炎症が出血がおさまってきたら、スケーリング・ルートプレーニング(SRP)を行います。SRPとは、専用の器具を使って歯の表面や歯の根についたプラークや歯石を除去する処置のことです。先端が鋭くなっている器具で硬い歯石を取るため「痛いもの」と思われていますが、内服薬で炎症が治まってから行うと、痛みはぐっと軽減されます。
FMDI(フルマウスディスインフェクション)とは、抗生物質の服用を併用し、1~2週間でSRPを終えることです。
通常、保険適用のSRPでは、お口の中を6ブロックに分け、4~6回かけて汚れを落としていきます。連日通院できるわけではないので、終わるまでに2~3ヶ月かかってしまうことも多いものです。
しかしFMDIの場合、1~2週間の来院でSRP、PMTC(お口のクリーニング)をすべて完了できます。また再感染のリスクが非常に少ないのもメリットです。
続いて、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)と呼ばれる、お口と歯のクリーニングを行います。予防歯科のプロである歯科衛生士が処置を担当し、セルフケアだけでは落としきれない頑固な汚れも、専用の機器を使ってきれいに除去。歯周病の治療や予防に役立つことはもちろん、歯がツルツルになる気持ち良さはやみつきになるはずです。
【2】~【5】と並行して、食生活をはじめとした生活習慣の改善指導や、正しい歯磨きの方法、ケアアイテムの効果的な使い方を歯科衛生士がアドバイス。お一人おひとりのお口の状態やライフスタイルに合わせてご提案します。
最後に【1】と同じ方法で再度検査を行い、歯周病菌の量が減少しているかを確認します。
3DSとは「Dental Drug Delivery System」の略で、薬剤を塗布したマウスピースを装着する除菌方法。歯周病のリスクが高い(歯周病にかかりやすい)人に効果的です。歯周内科治療で効果が出にくい方には、3DSを追加で行うことをオススメしています。
歯周内科治療は、保険適用外の治療です。
リアルタイムPCR検査 | ¥15,000(税込¥16,500) |
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歯周内科治療(検査、投薬代、処置費用、再検査料込み) | ¥80,000(税込¥88,000) |
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3DS | ¥54,000(税込¥59,400) |
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | ○ | 〇 | × | △ | 〇 | × |
午前:9:00~13:00
午後:14:30~17:00
△:14:30~18:00
休診日:木曜・日曜・祝日